曽根石幢 尾鷲市曽根町

室町末期

ここは紀伊の国 尾鷲市曽根町です 賀田湾の南岸 飛鳥神社の周囲に民家が集まっています そんな曽根集落のほぼ中心の辺りに 曽根石幢の立つ覆屋があります  

現地の案内板に次のようにあります

曽根石幢
室町時代末期の石造物と考えられ、別名「六地蔵灯籠」ともいわれる。
宝珠と幢身は安政元(1854)年11月4日の大地震津波で流出し、後に花崗岩で補填されているが、笠・龕部・中台・基礎は建立時の硬砂岩であり、龕部の六面には、摩耗が激しいものの地蔵尊が彫られていることが確認できる。
当時は民衆信仰が盛んとなり、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六道輪廻の思想から、全国各地に地蔵尊が建立された。
この石幢は、当地を治めた佐々木氏が悪疫退散のために建立したものと伝わっている。
毎月24日が祭日で、特に子どものある家庭では安全息災を祈願した。
現在も住民から厚く信仰されている。
昭和41年(1966)年3月24日
尾鷲市指定有形民俗文化財

尾鷲市教育委員会

地域で大切にされている様子で 大変清潔で美しく保たれています

各面に舟形を彫り窪めた中に薄肉彫の地蔵さんですが 摩耗が激しいため像容も見えづらくなっています 持物は錫杖と幡らしきものが辛うじてわかります

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