室町時代
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上多気の石幢 三重県の石仏を数多く紹介された太田古朴氏は 三重県石造美術の中で「この種石灯中最も保存がよく、細工も優れ、無銘はなんとも惜しいが、代表的作品である」と書いています 同じ三重県内では伊勢市内にも室町期の石幢が数基残っていますが 室町期のものは全て閃緑岩を使っていて暗緑色をしています 下多気の文明十八年銘のものと同様に美杉で見られる石幢は大洞石に彫られていて少し赤みを帯びて見えています
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台座の複弁反花 中台下部の覆輪付単弁請花 中台側面の格狭間など丁寧につくられています
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参考書籍
「美杉村史下巻」P626 美杉村
「一志郡史下巻」P564 一志郡
「三重県石造美術」P270 太田古朴
「津市美杉町石造物悉皆調査事業報告書1美杉の石造物ー多気地区編ー」P68 津市教育委員会
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