文明十八年(1486)
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三重県下を石仏を見て歩いているとときおりお目にかかる六地蔵石幢
地図で確認すると 伊賀〜美杉〜伊勢と 参宮道に沿って点々と残っています
では大和路はどうかといえば
五條市西福寺や宇陀市西念寺などに四基が残るだけなのです
だから六地蔵石幢は「参宮」という行為となにか関連して
伊勢本街道に沿ってもたらされた民俗のようにおもえます
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さて美杉には二基の六地蔵石幢が残されています
一基は上多気の赤坂墓地の入り口に建っています
そしてもう一基の六地蔵石幢は
北畠神社から800mほど北で八手俣川を渡り
少し北側の川べりに山神さんや庚申さんと一緒に祀られています
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高さ1.82mの竿には文明十八年の銘があります
三重県下の重制石幢の中では古いものです
書物に掲載された写真(昭和48年)には宝珠がありますが
すでに失われたようで 龕部の上には笠石が載るだけとなっていました
請花と基礎も失われていますが
全体によく整っていてうつくしい石幢です
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参考書籍
「美杉村史下巻」P625 美杉村
「一志郡史下巻」P563 一志郡
「三重県石造美術」P273 太田古朴
「美杉の文化財」P22 美杉村教育委員会
「津市美杉町石造物悉皆調査事業報告書1美杉の石造物ー多気地区編ー」P144 津市教育委員会
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