御厩の松前の六地蔵石幢 亀山市関町古厩

南北朝時代

関町古厩…ふるまやと読みます 古代駅制の鈴鹿駅があったことから 古の厩と呼ばれるようになったといいます また倭姫命の巡幸の際にここに神馬を停めたことに因んでいるともいわれています 東海道と伊勢別街道との分岐点が近く 古代からの交通の要衝として重要な位置にあります
その鈴鹿の駅の跡地の門前に残された小さな御堂に六地蔵の石幢が祀られています

石灯籠のような龕部のあるものではなく 幢身の上に笠石が載るだけの素朴な単制石幢 その笠石も幢身と一体になっています
ローカルな味わいの小さな六地蔵さんです

石幢の上部(笠石の直下)に ぐるりと六体の地蔵さんが刻まれていると思っていましたが 正面の地蔵さんだけは上下に二体が彫られているように見えます もしかすると 上段に五体 下段に一体が彫られているのでしょうか 祠の中は狭くて 石幢の背面を見ることはできませんでした

名阪国道を関町の方向に降りてくるとすぐにわかる場所なのですが それほど足を止める人もいないようです

参考書籍

「三重県石造美術」P266 太田古朴 

コメント

タイトルとURLをコピーしました