室町後期

名張街道を伊賀に向かって走ると古山に入ってすぐ左手に見えているお寺が光明寺 天台真盛宗のお寺だ 山門を入るとすぐのところに室町時代の六地蔵石幢が立つ

この石幢には刻銘はないが このお寺の本堂裏の地蔵さんと同じ作者ではないかと考えられている 地蔵さんには天文二十三年の刻銘がある 剣先のような蓮弁を揃えた蓮台に木沓を履いて立ってみえる

天文二十三年銘の地蔵さんとの間には錫杖を持つ姿に類似が認められるといわれている


石幢は多くが閃緑岩で作られていたが天文の頃には花崗岩で作られるようになり従来のものより大型化している
参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P112 市田進一
「三重県石造美術」P273 太田古朴
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